Young Donald O'connor

 10代の若きドナルド・オコーナー氏のページ。
 ユニバーサルのいわゆる「裏庭ミュージカル」時代です。


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■11歳から子役として映画で活躍するも、2年後に
ボードヴィルの家族の元に戻ったドナルドくんは、
16歳の時、別の映画会社に再びスカウトされる。
ユニバーサルの若手ダンスグループJilvin'Jacks and Jillと、歌手のグロリア・ジーン、 後に度々ダンスパートナーを組むペギー・ライアンと共演。 観客から「あの
カップルは誰?」と問い合わせが殺到したらしい。
ペギー曰く、「私たち、ユニバーサルのジュディ・ガーランドとミッキー・ルーニーってとこだったわね」

ユニバーサルでは彼へのファンレターの山を処理するためのスタッフまでいたらしいが、ドナルド氏はそれを知らなかった。「知ってたら、もっと昇給してもらったさ!」だそうです。

ドナルドとペギー


■Private Buckaroo 1942年.Universal
※映画感想のページに移動しました。
輸入版,日本版DVD入手可。  
■What's Cookin'? 1942年.Universal
●ロブ・コートニー氏は彼がスポンサーをするラジオ番組で、ジャズをやりたいと
考えていた。 しかし最終決定権は伯母のアガサにあり、彼女はクラッシックに夢中。
ビステル教授と彼の交響楽団を呼び演奏させるつもりである。
ロブの娘スーは、音楽好きの友人アンジェラやトミーたちと共謀して、ラジオ番組ジャックを計画する…


脇のキャラクターが面白いです。手品マニアの伯父さんとかクールなチビ娘とか。
ちと抜けてる可愛いアガサ伯母さんが、「オズの魔法使」の良い魔女グリンダ役の
ビリー・バークじゃないですか。アンドリュー・シスターズも歌ってて豪華です。
そしてウッディ・ハーマンが本人役で登場します。(ノリノリの姿も披露)
ドナルドくんはJilvin'Jacks and Jillsと一緒に、ダンサーとしてちょっと踊ってます。
お嬢様スーにからかわれたりするシャイな若者、トミー役。
ほのかにラブな予感が楽しいわ…
ほんとチョイ役だから、セリフも数えるほどしか無いんだけどね。

とても楽しく見ていたんですが。さすが大戦中の製作…
やたら皿を割ろうとする伯父さん、ラストシーン、なんと皿の裏には
「MADE IN JAPAN」の文字が…
そして笑顔で皿は粉々に割られ、それを踏みつける人々の足、足のアップ…
…(END)…

…って、何ですかこれは。

いや、そうよね敵国だもん…しかしあまりのストレートさに心が痛いわ…
といいつつ、この映画ビデオテープはSONYのだったりするのだが(笑)
監督、見たら「Private Buckaroo」と同じ人でしたよ。道理で…
よもや監督も、60年後にMADE IN JAPANのビデオテープで極東に送られるとは 思うまい…
 
●英雄ジョニーが母国に帰ってくることになり、歓喜に沸くアメリカ。
久々に帰ったジョニーは美しいジョイス嬢と惹かれ合う。警察がジョニーを捜していることが分かり 友人達は心配するが、彼をを探していたのは実は両親だった。
やがて軍の要請を受けたジョニーは戦場に戻ってゆく。


タイトルからなんとなく分かるように…"がんばれ兵隊さん映画"です。
監督がそんなプロパガンダ傾向でないようで、わりと見ていられるのですが
やっぱり壁に日本兵の風刺漫画っぽいポスターとか貼ってあるんだ…
そしてラストはお約束、ぞくぞく出兵シーン…(苦笑)
なのでダンス場面以外は1回しか見てない…

全体的にガールズオーケストラの発表会みたいな内容です(笑) ←やたら長い
『You and Night and Music』の曲も美しく歌われます。
ドナルドくんはジョニーの下宿先のフラナガン夫人の息子、フランキー役。
余興でペギー・ライアンとグロリア・ジーンと三人で歌い踊る場面がすばらしい。
「タイプの違う女の子2人との恋のチャンス、どっちにしよう」みたいな曲で、 2人に
「何言ってんのよ!」とドツかれたりしてます(笑)
そして壮行会でのダンスナンバー、すごく激しく踊るペギー&ドナルド!
ボウル・ルームのように組んで踊るタップのデュエットってすごいなぁ。  
■Mister Big 1943年.Universal
●芸能学校で毎日クラッシック音楽ばかりやらされて、うんざりの生徒たち。
エージェントもやってくる文化祭には、自分たちの考えたミュージカル・ショーを発表したいのだが、頭の固い理事のデイビス夫人はギリシア悲劇『アンティゴネ』を演じさせようとする。 しかし、くじけない生徒たちはジャズ好きの担任と校長を仲間に、一計を案じる…


ドナルドくん主演の学園ミュージカル。
こう…What's Cookin'?からだんだんスター扱いになってくのが感無量というか…。
モテモテ役なドナルド君がちと気恥ずかしい(笑) ちびっこにもモテモテ。

ペギーとドナルド君のダンスはどちらかというと どつきあいダンスなのですが
二人とも身体能力が高いので、バカバカしくも素晴らしい…。
ドナルド君の、手足をもてあまし気味に踊るのが好き。
今回踊るナンバーが多いので、普通に綺麗に踊ってる曲もあります
ただし、すごい黒塗り。(ラッツ&スターのような…)
ドナルドくんが彫像に扮して踊るナンバーでは全身白塗りで 出てきます。
何やってんの…

黒塗りデュエットのDR(舞台稽古)をしていると、黒人の子達が舞台練習を見に来て 見事な歌を披露する、この時代には珍しい(と思う)シーン。
文化祭にもコーラスで参加します。 (ただし文化祭は天井桟敷から見てる。)
ちなみにこの黒塗りデュエット、文化祭本番ではちらとも出てこなかった(笑)

生徒はJilvin'Jacks and Jillsのメンバーで、皆ダンサーで見せ場もあるのですが
10歳くらいの男の子で、本ばかり読んでるインテリメガネ役のちびっこが
すんごい無表情で、いいキャラクターです。
小さい体でバク転など軽々やってるのに、無表情(笑)  
■Get Hep to Love 1943年.Universal
●14歳の天才少女歌手ドリスは、子供のような格好でコンサートで歌うだけの毎日にうんざり。 ある日とうとう部屋をぬけ出しサマーフィールドの街にたどり着く。
子供のいないウィンター夫妻の家に厄介になることになったドリスは、隣に住む
ジミーに一目惚れするが、ジミーは美人で高慢なエレインをパーティーに誘うのに
やっきになっていて、ドリスには目もくれない。
その頃、強欲なドリスの伯母は、探偵を雇いドリスの行方を捜していた…