●かつてダンス映画で名声を得たが、今や落ち目の俳優トニーに、旧友のマートン夫妻が彼のために書き下ろしたミュージカル・コメディ「バンド・ワゴン」の舞台化案を持ち掛けてくる。
しかし天才演出家のジェフリーは、気楽な脚本を「ファウスト」の芸術的現代版にしてしまう。そしてトニーの共演者に新進バレリーナのガブリエルを抜擢。こうして彼らは、ジェフリーのアイデアに不安を抱きながら初演を迎えるのだが…
これも私の中のベスト5に入る作品。
近所の堤防が決壊しても、このビデオは持って逃げるでしょう。
アステアの役どころが素晴らしい。
落ちぶれつつプライドも捨てず、情けなくて格好いい。
私の大好きなシド・チャリースは、セリフとかちょっと大根なんだけど(笑)
それがまた、いかにも世代の違う若いバレリーナって感じで、衣装も抜群にチャーミングで素敵だ!
他ナネット・ファブレイ(「ザッツ・エンタテインメント」のBOX特典で見たけど、とてもさばけた姐さんだった)
他共演者陣もいい味です。(ダンサーの一人に『略奪された七人の花嫁』のジュリー・ニューマーがいるね。)
この映画は見どころ多いな。
私が好きなのは『靴が光れば』。
ハイミスみたいな人と、後ろをついてくるテンションの低い子供も好き。
この場面を見てから、田舎の観光地なんかにあるさびれたゲーム場を見ると、妙に心が踊ります。
・有名なあの曲『ザッツ・エンタテインメント』
変な声でアニメ風のアステアとジャック・ブキャナンとか、ナネット・ファブレイの振りで飛ぶ帽子とか
とくに何もしてないオスカー・レヴァントとか(笑)
・『ガール・ハント・バレエ』 当時の世相パロディが分からないので、ナレーションがちょっと邪魔。
赤い衣装で踊るシドと、アステアが最高にカッコいいです。
シドは黒髪だと映えるな〜。
・『ダンシング・イン・ザ・ダーク』のダンスも流れるよう。二人とも呼吸をするみたに自然に動きが踊りなので
成り得た場面と思います。
なんか骨とか卵とかが妙〜なコーラスと映って、
失敗した舞台のつまらなさを表現するのはナイスです。
ドアを開けると大熱演!→こっそりドアを閉める、にも笑った。
※待望の日本版DVDが発売されました。ただしシドの「二つの顔の女」未公開場面はなし。