野郎どもと女たち
1956年.MGM
●ニューヨークの下町、ギャンブラーのスカイ(マーロン・ブランド)は、ネイサン(フランク・シナトラ)と賭けをして、 救世軍の娘サラ(ジーン・シモンズ)をデートに誘う羽目に。 やがてサラはスカイに恋してしまうのだが…。
ジョー・スワーリング&エイヴ・バロウズによる大ヒット舞台劇を、巨匠ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督のメガホンで映画化したミュージカル・コメディー大作。


ブロードウェイの有名ミュージカルの舞台化。
これ、MGM作品なんですね… 振り付けは舞台と同じくマイケル・キッド。
下水道の踊りとかハバナの場面とか、いかにもマイケル・キッド風味ね。

歌うマーロン・ブランドは意外に良かったです。帽子の扱いが格好ええ。
シナトラはスカイを演りたかったらしい(笑)。でもいいじゃん、ネイサンで。
この映画のおかげでシナトラが好きになりました。
ジーン・シモンズはちと地味。悪くないんだけどね…
『私がベルなら』の歌はキュートで良いです。ハバナでの変な踊り萌え。
あとアデレイド役のビビアン・ブレーンの年齢不詳っぷりがスバラシイ。

正直、ミュージカル映画としてはダメです。
よく俗にいう「唐突に歌い踊りはじめる」という感覚を味わえます。
こう考えるとミュージカル映画って職人技なのね…
曲がよくても、キャストに凝ってもダメなのね。
あとミュージカルスターって重要。
シナトラが出るとぐっと華やいでミュージカルぽくなるのね。
せめてヒロインはミュージカル女優を使うべきだったんじゃないかな。

でも、映画としては面白いです。曲もいいし。