ダンシング・レディ
1933年.MGM
●ダンサーのジェニー(ジョーン・クロフォード)は怪しげな一座で踊っていたが、 彼女に興味を持った青年富豪トッドに援助を申し込まれる。
ダンスで身を立てたいジェニーは、気難しい監督パッチ・ギャラガー(クラーク・ゲーブル)に会いに行くが 追い返され、結局トッドの紹介でどうにかコーラスガールの仕事に就く。
やがてダンスの才能を認められ、主役に抜擢されたジェニーだが、舞台が失敗したらトッドと結婚すると約束してしまう…


『ザッツ・エンタテインメント3』で「アステア君とリハーサルを」のあれですね。
アステアの映画デビューらしいのですが、ゲスト出演だけあってほんとチョイ役でした。 さすがに踊りはエレガントで目立ってます。
ジョーン・クロフォードがチャーミングでした。あのおっきい目はいいな〜。
踊りはイマイチだけどさ。
ゲーブルって余裕こいてる感じが苦手だったのですが、このカタブツでガサツで 女扱いはまるでダメ男な役が良かった。
なんかこの映画、所々雰囲気がせくしーなんですけど、(そもそも始まりがすとりっぷ劇場だし) 当時の委員会に怒られなかったのか心配です(笑)
お金持ちのボンボン役はちょっとジョニデ&ダンディ坂野似。
地上最大のショウ
1952年.パラマウント
●世界最大のサーカス一座に、新しく空中ブランコのスター・セバスチアンが加わることになった。
ブランコ乗りのホリー(ベティ・ハットン)とセバスチアンの芸争いは激しくなり、 とうとう無暴な芸を試みたセバスチアンは負傷してしまう。
ホリイはセバスチアンに同情をよせ、恋人のサーカス団長ブラッド(チャールトン・ヘストン)から遠ざかる。
象使いの女エンジェル(グロリア・グレアム)はかねてからブラッドを想っていたが、 これに嫉妬した象使いのクラウスはサーカス列車を襲って金を奪おうとする…


アカデミー賞作品なのですが、正直そこまで獲る作品とは思いません。
だって2時間半あるんだもん!(あの時代なのに…)
空中ブランコや人間ドラマはすごく面白かったんですが
途中でNHKスペシャルみたいなナレーションが入って
一気に雰囲気を中断するのはどうかと思います。

若きチャールストン・ヘストンがハンサムで驚きです。
(猿の惑星のボロボロの印象しかなかったので)
しかしベティ・ハットン…あんまり同情されないキャラ…
サーカスと私どっちが大事なの!ってそれ言っちゃダメだろう
こんな女に振り回されて、団長きのどく…
私はどちらかというと、どんなに多情だろうと 象使いのエンジェル嬢が
健気で愛しかったです。 (決着はあまりに唐突でええ〜?って感じ。)

鉄顎のドロシー・ラムーアが天真爛漫でキュートでした。
ジェームス・スチュワートあんなんじゃ分からないよ!
写真で気付いたよ…(ある意味いい役だが)
ティファニーで朝食を
1961年.パラマウント
●ニューヨークのアパートに住むコールガール、ホリーは 宝石店ティファニーに憧れ、落ち込むとショーウインドーの前でパンをかじる。 同じアパートに引っ越してきた作家のポールは、魅力的で天衣無縫な彼女に振り回される。 アカデミー賞作曲賞・主題歌賞受賞。

オードリー作品のなかでは一番好きかもしれない。 今までになくしょぼい感じのオードリー…
そもそも高級店の前でパン齧ってる時点でビンボーな感じで素敵。
ジョージ・ペパードの小市民な雰囲気も良かった。
なによりパーティーの乱痴気騒ぎとか、万引きにはいる10セントショップの中とか(意外にいろいろなものが売ってるのね) 周りの人間が個性的で面白いんだ〜。 パーティーで大木のように倒れる巨大モデルなど。

ふざけた日本人ユニヨシ(クニヨシと言いたいのか)、ミッキー・ルーニー…
ドリフのコントみたいだ… 「うるさい…イタイ…」とかけっこう日本人みたいに言ってる

DVDの吹き替え版は池田昌子さん、野沢なっちで豪華ですよ。

トップ・ハット
1935年.RKO
●フレッド・アステア&ジンジャー・ロジャースコンビの名作中の名作。
ロンドンに招かれたアメリカのダンス・スター、ジェリー(フレッド・アステア)は、同じアメリカ出身の美女デール(ジンジャー・ロジャース)に一目惚れするが、彼女に妻帯者と誤解されてしまう…


奥さんや召使とか、脇役のキャラが光ってますね。
私、誤解が1時間以上続くとちょっと暴れそうになるのですが
案外あっさり解けて良かったです。(最後まで引っ張るかと思った)
っつか、ボートのガソリン抜いたって…一晩中漂流て!
危ないよ死ぬよ…(笑)

ナルシスアホ男と、当てつけでホントに結婚しちゃってどうするの〜?と
ハラハラしてたら 納得のラストでございました。
もちろんアステア&ロジャーズのダンス美しかったです。
(例の羽根の衣装のダンス、美しいけど実際は大変なのね…)