掠奪された七人の花嫁
1954年.MGM
●オレゴンの山奥で農場を経営する7人の兄弟。
長男アダム(ハワード・キール)が花嫁(ジェーン・パウエル)を連れて帰る。
兄に続けとばかりに弟たちも町の娘に声をかけるが、血気盛んなのが災いして、うまくいっていたのも束の間、大乱闘になってしまう。
アダムは落ちこむ弟たちに元気付けに『古代ローマ人の略奪結婚』を話してきかせる…


なんか外国の食品の箱みたいなヒゲオヤジのアップのDVDで
手に取るのを躊躇していた作品なのですが(知ってるスターも出てないし)
ヒロインのジェーン・パウエルが可愛くて好きなので借りてみた。
(ジェーン・パウエル:鈴木砂羽みたいな雰囲気で好きなのだ)
そしたら、面白かった!
↓これが問題のDVDジャケット。
ハイリハイリフレハイリホーな山男の兄貴が街に来てコックの娘と一目ぼれで結婚。
二人で山に帰ってきたら実は弟が6人もいて、いいな〜お嫁さん… っつうんで、
街でそれぞれ女の子を見つけるという話。
でも拉致するんだけどね!
ほら不器用だから…皆…(遠い目)

そのグリーンジャイアントみたいな熊オヤジの長兄が、「アニーよ銃をとれ」でスカした2枚目やってたハワード・キールじゃないですか。
なんだ、こっちのほうがいいよキール。
「そんなに好きなら、さらって来たらいいじゃ〜ん」とそそのかしたくせに
自分に娘が産まれると一転、「もし俺の娘がさらわれたら相手を殺すだろうな…」という駄目っぷり。

弟たちの中でも末っ子ギリオン役の、ラス・タンブリン
ウエストサイド・ストーリーでリフやってる子ですが、可愛いです。
義姉ちゃんに懐いてます。
他には「可愛かった」という理由で本名がフラワーになっちゃった
フランクくんも好きです。※原語では「フランキンセンス(乳香)」という本名ですね。
トミー・ロール格好いいなぁ…
弟6人いるので見分けがつかないんですが、
3回くらい観ると分かってきます。しんせつに色分けしてあるし。

納屋みたいな台所で、嫁さんが唖然とした後、次に腕まくりする場面で
ああ〜天空の城ラピュタでやってたのはこれか〜、とシミジミリィ。
(大勢兄弟っつうのもこの映画が元ネタかもしれん)

≫DVD特典映像
幻のビスタサイズ版が見たくて、2枚組コレクターズエディション購入。
ビスタ版はさすがにリマスターされていないので、雪崩の場面など
いかにも背景スクリーンぽくて(画面は大きいのに)迫力にはちと欠ける。
あと攫いに行く時がどう見ても昼間だ…(笑)
でもあれをよくうまく収めたな〜と思います。そういや最初に借りて見た
ビデオは、ワイドスクリーンの両端切った無茶なやつだったんだよね…
(だから所々映ってなかった)

メイキングのジェーン・パウエルとダンボワーズのインタビューは
おそらく最近のでしょうか。ダンボワーズの話は面白かった…
でもジェーンの前のインタビューは消えてた(残念)。
字幕の日本語訳が変わっていて、ちょっとびっくりしました。
ドーネンの音声解説はなんか一緒に見ながら昔話聞いてるような
妙なリアル感が…(笑)

音声吹き替えがスペイン語とポルトガル語あるので、
それぞれ比べてみました。
スペイン語…アダムが超低音で、ミリーは大人ぽい声。
しかし解せないのはアリスの声が妙にセクシーボイスなのだった…
(っつか女の子みんな同じ)
ポルトガル語…アダムはちょっと高めだけどミリーや他の人の声は
本人に近いかも…。
こちらは丁寧に吹き替えてる感じがします。
リリー
1953年.MGM
●フランスのある田舎町。孤児となった少女リリー(レスリー・キャロン)はカーニバルの魔術師(J=P・オーモン)に拾われ、一座のウェイトレスとなるが、マジックにみとれて客をほっぽってクビに。
世をはかなんで自殺しようとまでするリリーに、あろうことか人形が優しく声をかける。すっかり元気づけられた少女は、やがて、声の主の人形使い(M・ファーラー)の以前よりの真心を知る。
カルト的人気を得て、公開時、NYで三年のロングランを記録、 ブロードウェイ・ミュージカル『カーニヴァル』の元ともなった。
アカデミー音楽賞を受賞。


私の好きなレスリー・キャロン映画。
彼女の可愛さでいうと「恋の手ほどき」のほうが上なんだが…
(こっちのレスリー・キャロンはちょっとドンくさい変な顔)
元ダンサーの人形師、メル・ファーラーはカサ高くて格好良いです。
ああ、「オッサンと少女」の話だから好きなんだな、私…(笑)

で、レスリーの想像のシーンが、ダンス場面になるんだけど
「客の間をスイスイと華麗に仕事するウェイトレスの私」とか
「憧れの素敵なマジシャンにラブコールされる私」とか
恥ずかしくもかわいらしい妄想場面が秀逸。
(ここではレスリーもちゃんと可愛い。踊りも楽しそう。)

それにしても「チャイルドプレイ」なんかもそうだが
どーしてあっちの人形って顔が怖いんだろう…
子供泣くって!
恋愛準決勝戦
1951年.MGM
●英国王女成婚の祝典に招かれてロンドンにやって来たブロードウェイ・
ダンサーの兄妹。お祝いムードに沸く異国の地で、兄妹はそれぞれに恋の相手を見つけるが…。
フレッド・アステアが床から壁、そして天井へと踊りまわる場面が語り草となったMGMミュージカルの名作。


相変わらず邦題すごいことになってますけど…原題「ROYAL WEDDING」
エリザベス女王のご成婚に沸くイギリスが舞台ですからね。
私にはイギリスとアメリカのお国柄の違いがよく分からないので
その辺の笑いが難解…(南部ネタも)

ジェーン・パウエルが可愛くって、アステアと歳の離れた要領のいい妹っぷりがキュート。
揺れる船の中ですべりつつ、やっとこ踊ってる場面も微笑ましくて。 私はトリックを使ったあの天井〜壁を踊りまくる場面よりも(先に他の番組で見ちゃったからかもしれないが) 帽子掛けで踊るアステアのほうが感激しました。ああいう小道具を使った踊りスキなので。
青い帽子の場面は、この間突然頭の中で鳴り出して、何の曲かわからなくてずっと悩んでた…

相手役の人がいかつい顔で踊りもイマイチだなぁ…と思ってたら
チャーチル首相の令嬢だったんですね
今でいう小泉孝太郎みたいな感じか。

久々に観かえしての感想。
ジェーン・パウエルの愛らしさにメロメロです。 ダンスの一生懸命な感じとか超カワイイです。 これ、どうして正規版で出てないんだろう… 素晴らしい場面たくさんあるのに…

年の差のある兄妹ですけどおそらくジェーンは 後妻の娘で、20歳くらい年が離れていて アステアが親代わりに育てた妹なのだと思う。妄想。
ローマの休日
1953年.パラマウント
●ヨーロッパ外交訪問中のの某国プリンセス・アンは、お付きの目をぬすみ 夜のローマの街に出るが、道端で眠り込んでいるところを新聞記者ブラッドリーに拾われる。彼女が王女だと気づいたブラッドリーは得ダネ目当てに 街の案内をかって出るが…
王女と新聞記者の身分違いの恋を描いた名作。 オードリーは本作で、アカデミー主演女優賞を
受賞した。


切なくもどこかほのぼのとした雰囲気で、昔見て好きだった映画ですが
デジタルリマスター版をスクリーンで放映するということで再見。
大人になってから見ると、グレゴリー・ペック視点で見てますね。
オードリー素敵〜!というより、大丈夫かこの娘…と思いつつ
あんまり真っ直ぐで眩しいよ、という気持ちで見てました。
オードリーこのときが一番可憐だったと思うわ
街中をふらふら歩く姿でさえ上品で目を引くからね。
グレゴリー・ペックなのですが、私は彼の低い声が好きなのですが
(キリマンジャロの雪の若い頃の場面なんか、声だけ彼なのでとても低さが目立つ…) あの声なのになんか小娘に振り回されてワタワタしておるのが可笑しいのです。
アン王女の髪を切る美容師、吹き替えだとオカマ喋りでとても面白かったんだけど、 現音声で聞くとそれほどでもなくてちょっと残念。やっぱりオカマキャラは大事だよ…