●女学校の教師シルヴィア(マリオン・デイヴィス)は窮屈な女学校を飛び出し、憧れの歌手ビル(ビング・クロスビー)に会いにニューヨークへ。
しかしビルは映画撮影のためハリウッドへ向かうところで、シルヴィアはてんで相手にされない。
シルヴィアはビルと同じ汽車に乗り込み、ビルの恋人でフランス女優のリリー(フィフィ・ドーセイ)のメイドとしてハリウッドへ行く。
リリーの癇癪と気まぐれに手を焼いた監督は、撮影所でエキストラとして滑り込んだシルヴィアを主役に立てる…
若きビング・クロスビー…うわ〜本当に若いや!
マリオン・デイヴィスは最初は自分勝手で「スターになるわ!」とか言ってて
あまり好きになれなさそう…と思ってたのですが、頑張るしへこたれないし
アホフランス女優をボコボコにする辺りでもう大好きになってしまいました。
しかも意外に堅実で利口な娘。
有名な「テンプテーション」はどんな場面で歌うのかと思っていたら、
恋人のリリー(フィフィ・ドーセイ)にもう勘弁してくれという感じで
熱唱していました。
ちなみにシルヴィアが花を買う露天の夫婦が日本人ですよ。
手持ちがない、というシルヴィアに、次でいいですよと奥さんが言うと、
旦那が「おいお前そんなことしちゃダメじゃないか、
金払う気ないのは分かるでしょ」
(すごい早口の日本語)
脇役では、報われない芸術家志向の出資者の青年と、お人好しの同居人のダンサーの娘など、
周りがやさしい人たちなのがすてき。