●作家志望のルース(ベティ・ギャレット)と、女優志望のアイリーン(ジャネット・リー)の姉妹は、
希望に燃えてニューヨークに出てきたのだが、契約した部屋は半地下のものすごい物件。
しかも求職も思うようにいかない。
美人のアイリーンに比べ、パッとしない自分にコンプレックスを持つルースは、アイリーンをモデルに小説を書き、
出版社のベーカー氏(ジャック・レモン)のところに持ちこむが…
ベティ・ギャレット、「踊る大紐育」「私を野球に連れてって」なんかでも
どうもイマイチ地味な印象があったんだけど、この作品ではピカイチです。
やっぱりすごいよなぁミュージカル・スターって…(「野郎ども〜」にも書いたけど)
彼女が歌い始めると、場面がパっと華やかになる。
アイリーン役のジャネット・リー、絶世の美女という設定はどうか。
でもだんだん可愛くなってくるね、男物の服着て踊るところとか。
あとジャック・レモン氏は下手すると自意識過剰のプレイボーイ気取りで
蹴飛ばしてやろーかと思うような役だけど、持ち前の憎めなさで良。
私の好きなトミー・ロールが厚かましい新聞記者役で出てます。
トミー…「舞踏への招待」や「キス・ミー・ケイト」でもチョイ悪の役なんだよね…
ボブ・フォッシーが役者として出ている映画ってあまり見ないんだけど
彼とトミー・ロールのキスミーケイトコンビのダンス場面はすばらしい。
フォッシーらしさが所々に見られます。フォッシーの着こなしがいいなぁ
そんで7〜8回転してるトミーもステキ…
確認してみると、やっぱり振り付けはボブ・フォッシーなのでした。
それにしてもボブ、頭髪がキケンになりはじめている…(←しつれい)
終わりのほうはグダグダなんですが(笑)、ほのぼのとした小良作でした。
ところでこのDVD、リージョン1機で見るとオープニング画像が違うのね。
(コロンビアの女神のところね)、あと警告が英語で出る、謎…